ファブリック素材・レザー素材のお手入れについて


ソファーやチェアの張地は、なるべく長くきれいな状態で使用していきたいですよね。
今現在葉山家具のソファは大半がカバーリング仕様で、カバーや背と座のクッションが取り外し可能となっており、それらパーツのみを後からご購入いただくこともできますが、その前にできる日頃の簡単なケア等について、このページでご紹介したいと思います。
「ちょっとめんどくさいかも…」という内容かもしれませんが、知って使っていた方が長持ちする可能性が高くなりますので、是非ご一読ください。

[ファブリック]
表面の埃は掃除機やコロコロで取り除くようにしましょう。
掃除機で吸い取る際、布地を傷めないためにも自走式のヘッドブラシは機能をオフにすることをおすすめします。
コロコロは目立ちにくい場所で粘着力の強さをテストしてから表に使用して下さい。
また、クッションの間やフレームとクッションの間に挟まっている小石や小さなおもちゃのパーツなど硬くて鋭い角のあるものはすぐに取り除きましょう。そのままにしておくとカバーに穴が開いてしまう可能性があります。見えない場所の穴でも、そこから全体がヨレていくきっかけになってしまいます。
布製品は汗や皮脂、飲食物が付着して酸化すると薄黒くなるものがほとんどです。ぱっと見て分かる程度に付着した場合はすぐに拭きとるようにしましょう。乾いたクロス(タオルなど)やキッチンペーパーなどで拭い取り、色汚れが残りそうな場合は中性洗剤を薄めて汚れに馴染ませ、乾いたタオルやペーパーにしっかりと吸い取らせてください。
汚れを付きにくく、付いても取れやすくするケア剤【テキスタイルケアキット】も葉山家具で販売しているので、是非チェックしてみて下さい。


[レザー]
レザーは主な3種類に分けてご紹介しますが、以下の「革が苦手なもの」は共通した特徴になります。
■革が苦手なもの
・水分
・油分(水、油、ハンドクリーム・整髪料など)
・直射日光、高温
・乾燥、多湿
・石油製品(ビニール・合皮)毛皮
・アルコール類、溶剤、化学薬品
上記のものは全て表面の乾燥や変色の原因になります。
主に「溶剤」は深刻な変色を起こします。
 
 
革の種類①ヌメ革(ソフトヌメ)

一般的なヌメ革のイメージとして、ヌメ革はなめした革そのままのイメージをお持ちの方もいると思いますが、ヌメ革とは主に「植物性タンニンのみを使用してなめした革」となります。

葉山家具取り扱いのヌメ革は 植物性タンニン100%(天然素材)でなめしたものにオイルを多量に含ませています。

ですのでこのヌメ革はヌメ革とも言えるし、オイルレザーとも言えます。

このヌメ革は(便宜上ソフトヌメと言います)オイルを多量に含ませることや、その後ほぐすという工程を経てこの質感を実現しています。

特徴として通常のヌメ革よりもソフトでしなやかな仕上がりになっています。

・通常のお手入れについて

基本的に乾拭き程度で大丈夫です。

・革の保湿について

葉山家具のソフトヌメは多量のオイルを含んでいる為オイルを浸透させると染料が動いてしまう可能性が高く、最初の3年程は保湿しない方が良いでしょう。

 

 

革の種類②オイルレザー(なめす際にオイルを使用し柔軟性や耐久性が増したたレザー)

日常的なお手入れとしては、乾いた柔らかいブラシやクロスで優しく撫でるように拭き、表面に付着した水分・油分(水、油、ハンドクリーム・整髪料など)を定期的に取り除くようにしましょう。
潤いをキープするために、半年〜1 年に 1 回程度、家具 皮革専用のケア剤【オレオーザキット 100ml】を使用することを推奨しています。このケア剤には汚れにくくする効果もあります。
<注意事項>
・塗りすぎは、革の伸びや、色落ちがしやすくなる原因とな るため注意。
・オイルを塗ると色が濃くなったり、ムラができたりする前提で行うこと。
 
 
 
革の種類③顔料仕上げのレザー(革素材の表面を色付きの塗膜が覆っているレザー。多くのものがシボの型押しがほどこされています)
日常的なお手入れとしては、乾いた柔らかいブラシやクロスで優しく撫でるように拭き、表面に付着した水分・油分(水、油、ハンドクリーム・整髪料など)を定期的に取り除くようにしましょう。
落ちにくい汚れがある場合は、綿布を、水(ぬるま湯)で湿らせ、できるだけ硬く絞って汚れをふき取ってみましょう。
<注意事項>
・布は革に水分が残らないくらい、硬く絞る。
・できるだけ水拭きは行わない。(多くとも 3 ヵ月に 1 回)
・こびりついたしつこい汚れなどは、無理やりはがすと革を 傷める原因となるため、汚れ自体を、水で少し湿らせた 後、優しくふき取る。
汚れを付きにくく、付いても取れやすくするケア剤【レザーケアキットプラス LM plus100】も葉山家具で販売しているので、是非チェックしてみて下さい。


[合皮]
食用の水や油はすぐに拭く、または洗剤を使う事できれいになりやすく、お手入れの観点ではとても優秀な素材で、最近では風合いや伸縮性にもすぐれた高品質な合皮も沢山出てきています。しかし一方で合皮の場合は張り込みの構造の物が多く、カバーを取り換えるとなると本体をお預かりして張り直しする形になり、お預かりからお届けまで基本的に1ヵ月以上かかります。また、張り替えずに部分的な補修をするにもお預かりする必要があります(色柄の種類や規模によります)。
日常的なお手入れ方法としては、柔らかいクロスで乾拭き、または硬く絞った柔らかいクロスで水拭き、黒以外の合皮は擦れ汚れに気をつける、と言ったところになります。


■葉山家具取り扱いのケア剤
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ファブリック(テキスタイル)用

テキスタイルケアキットは、天然繊維、合成繊維、マイクロファイバーなどの繊維製品に適しています。また、テキスタイルプロテクターWは水性のため、クリーニング後の乾燥を待たずに使用することができます。

■使用方法
ご使用前に掃除機で全体のホコリを取る様にして下さい。
1) 30cmくらい離れた所から、布が軽く湿るまでクリーナーを拭き付けます。ぬるま湯を湿らせたグローブで汚れを拭き取ります。汚れがグローブに付いてきますので、汚れたらグローブをゆすいで汚れを取り、再度使用してください。
2) シミ及びクリーナーの痕が取れるまで、何度かグローブをゆすいでお手入れして下さい。その後、乾いた綺麗な白い布で水分を取る様にして下さい。
3) シミがひどい場合は、クリーナーをスポンジに取り、シミの部分を軽く押し付けながら洗浄して下さい。2の要領でグローブを使って汚れを拭き取る様にしてください。
4) クリーニングが完了しましたら、乾く前にテキスタイルプロテクターをスプレーしてください。その際に布の縦方向にかけ、次に横方向にもスプレーしてください。基本的な使用量は1㎡あたり80〜100mlが目安。
汚れにもよりますが、おおよそ5脚くらいのお手入れが可能です。
※輪ジミや布がごわごわする際には、クリーニンググローブで再度ゆすぎをするようにしてください。

■注意点
※使用前には必ず隠れた部分で色落ち等のプレテストをしてからご使用ください。
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 革用(顔料系の仕上げのもの)

レザーマスター レザーケアキットプラスは、従来のレザーケアキットに除菌効果がプラス!
皮の表面のひび割れの原因になる汗や皮脂の侵入を防ぎます。
クリーニング効果と除菌効果で汚れと菌をまとめて除去できます。アルコール、軽油などの溶剤フリーのため、革を傷つけることなくデリケートな革にもご使用いただけます。さらに生活臭・タバコ・アンモニア臭なども中和消臭。
環境にも人にも優しく、革本来の特徴を変えず簡単に色々な革製品がお手入れできます。(スエードやヌバックには適していません)

■使用方法
<プロテクションクリーム> 柔らかいクロスにクリームを付け、こすらずにペンキを塗るような強さでソファ全体に塗っていきます。ソファの使用頻度にもよりますが、4~6ヶ月を目安に、撥水・撥油の効果が持続します。
<クリーナー> 表面にある繊維や砂などの埃を取り除き、しっかりと泡立ったクリーナーをスポンジで汚れに馴染ませてから乾いたクロスで拭き取り、30分ほど自然乾燥させます。

■注意点
※目立たない所でプレテストを行ってからご使用下さい。
※スエードやヌバックの様な起毛素材には使用できません。
※水で薄めずそのままで使用してください。
 
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革用(オイルレザー)
 

オイル加工された革製品を使用していると本来のオイル感が無くなり、色も薄くぼけたようになりがちです。オレオーザーは、無くなったオイル感を取り戻し、革の色を黒くさせることなく、オリジナルに近い色合いを取り戻します。また、オイル加工された革製品は、爪先で簡単に革の表面のオイルが取り除かれ、大変目立ちやすい爪傷が付いてしまいます。その場合も、オレオーザーを爪傷跡に擦り込むことで、取り除かれたオイルを補い爪傷を取り除けます。
※但し、革に直接ついた深い傷は治りません。
オレオーザーを使うと、独自に開発された汚れ防止効果のあるプロテクターが配合されているため、汚れが付きにくくなり、後々のお手入れも行いやすくなります。

■使用方法
1.クリーナーをスポンジに染み込ませます。
2.クリーナーを泡立たせて、クリーニングします。
3.クリーナーを拭き取ります。
4.オレオーザをクロスにとる。
5.オレオーザを塗布して自然乾燥させます。

■注意点
・使用前に目立たない部分でプレテストを行ってください。
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